桜花

通常ストーリー

月SS 命が散る前に

桜花「初めてお会いしたときから……私は……いけないことだと、知りながらも……」 ○○「……桜花さん? 桜花さん……っ!!」 あの出来事から数日…―。 呪いの力によって、私は床に臥せる日々が続いていた。 桜花「……っ」 私は布団の中で、大きく...
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月最終話 藍紫色の祝い

??「恋を、してしまったのですね……桜花殿」 空気を凍りつかせるような怒りをまとって現れたのは、紫珠さんだった。 国王「し……紫珠! なぜここに……!?」 紫珠「恋をした感想はいかが? 身を引き裂かれるほどに苦しいでしょう……」 国王「紫珠...
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月9話 花散る決断

桜花「私の、傍にいてくれませんか……」 桜花さんの手を握ったまま、私は答えを出せずにいた。 その時…―。 ??「桜花」 威厳のある声が、部屋の空気を震わせる。 振り返ると、襖が開いていて、国王様がたった一人でそこにたたずんでいた。 桜花「父...
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月8話 僅かばかりの願い

ーーーーー 女中「桜花様が苦しんでいらっしゃるのは……大病ではなく、呪い……なのです」 ○○「呪い……?」 ーーーーー 不安な気持ちを抱えながら、桜花さんの部屋の襖を開くと…―。 桜花「○○さん……」 部屋に入ると、桜花さんは半身を起こして...
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月7話 迫る時

桜花さんは再びふせってしまい、また会えない日々が続いた。 (私には……何もできないのかな) 私は桜花さんの部屋の前で立ち尽くし、自分のふがいなさを責めていた。 その時、女中さんが桜花さんの部屋から出てきた。 ○○「あ、あの……桜花さんは大丈...
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太陽SS もう一度だけ

桜花「ここは…」 少しだけぼうっとする頭を振り、辺りを見回す。 (花畑…?) 一面に広がる花畑の横には、大きな川が流れていた。 (いったいどうして…私は、〇〇さんを追って紫珠殿の神殿にいたはず…-) ーーーーー 桜花『〇〇さん、好きです』 ...
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太陽最終話 命をかけた恋

その日の夜…-。 (誰もいない……よね?) 周囲を注意深く見回し、誰も居ないことを確認すると、私はこっそり城を抜け出した。 (紫珠さんに、桜花さんの呪いを解いてもらうようにお願いする) (私には……それしかできない) 暗い森の中を進んでいく...
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太陽9話 果敢な想い

窓の外では、変わらず桜の花びらがはらはらと静かに散っていた。 桜花「父上とお話しているところを見かけました……呪いのことを?」 優しく問いかける彼に、私は頷いた。 ○○「……桜花さんは、恋をしていらっしゃるんですね」 すると桜花さんが、くす...
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太陽8話 紫黒色の呪い

ーーーーー 桜花『これ以上あなたに触れられると、抑えきれなくなってしまう。 どうか、私にはもう近寄らないで……』 ーーーーー 桜花さんの拒絶を思い出し、私は扉の前で立ちすくんでいた。 この扉の向こうでは、今も病に苦しむ彼がいる。 (私には、...
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太陽7話 刻限

桜花さんは息を荒げながらも、なんとか立ち上がった。 桜花「大丈夫……です。心配をかけてばかりで、すみません」 ○○「謝らないでください。早くお部屋へ戻りましょう!」 寄り添い支えようとする私の手を、桜花さんはそっと優しく引きはがした。 (花...