通常ストーリー

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太陽最終話 命をかけた恋

その日の夜…-。(誰もいない……よね?)周囲を注意深く見回し、誰も居ないことを確認すると、私はこっそり城を抜け出した。(紫珠さんに、桜花さんの呪いを解いてもらうようにお願いする)(私には……それしかできない)暗い森の中を進んでいくと、やがて...
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太陽9話 果敢な想い

窓の外では、変わらず桜の花びらがはらはらと静かに散っていた。桜花「父上とお話しているところを見かけました……呪いのことを?」優しく問いかける彼に、私は頷いた。○○「……桜花さんは、恋をしていらっしゃるんですね」すると桜花さんが、くすりと上品...
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太陽8話 紫黒色の呪い

ーーーーー桜花『これ以上あなたに触れられると、抑えきれなくなってしまう。 どうか、私にはもう近寄らないで……』ーーーーー桜花さんの拒絶を思い出し、私は扉の前で立ちすくんでいた。この扉の向こうでは、今も病に苦しむ彼がいる。(私には、何もできな...
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太陽7話 刻限

桜花さんは息を荒げながらも、なんとか立ち上がった。桜花「大丈夫……です。心配をかけてばかりで、すみません」○○「謝らないでください。早くお部屋へ戻りましょう!」寄り添い支えようとする私の手を、桜花さんはそっと優しく引きはがした。(花びらを取...
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第6話 許されないと知りながら

桜花さんに手当てをしてもらった傷口が、熱を帯びる…―。桜花「包帯、きつくないですか?」○○「はい……大丈夫です。桜花さんの方こそ、体調は大丈夫ですか?」桜花「あなたは優しい人ですね。自分の怪我より私を心配してくださるなんて」○○「そんなこと...
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第5話 大切なあなた

桜花さんの体を支えながら、私は何度も彼の名前を呼ぶ。○○「桜花さん、大丈夫ですか!桜花さん!」桜花さんは顔を歪め、荒い息を繰り返している。従者「これは……いけない!おい!」和やかだった雰囲気が一転し、場が騒然となる。従者「桜花様!……早く部...
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第4話 花嵐の予兆

ーーーーー○○「あの、桜花さん。紫珠さんと何かあったのですか?」桜花「……何も?」ーーーーーその桜花さんの様子に、それ以上私は何も言うことができなかった。用事も終えて、私達は再び城へと歩みを進めていた。途中の市街地で、桜花さんと商店に立ち寄...
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第3話 藍紫色の呪術師

桜花さんの髪に落ちた桜の花びらを取ろうとした時…―。ーーーーー桜花「……何でしょうか?」ーーーーー(あの時の表情は……)桜花さんはすでに明るい表情を取り戻していて、私に微笑みかけてくれる。桜花「申し訳ありませんが、城へ向かう前に会わなければ...
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第2話 花霞の道

先ほどの通り雨で、無数の桜の花びらが散ってしまっていた。○○「綺麗だったのに……たくさん散ってしまいましたね」桜花「大丈夫ですよ」桜花さんはにっこりと微笑むと、花の落ちた枝の下へと歩き出す。○○「桜花さん?」もう一度私に向かい微笑むと、桜花...
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第1話 花時雨の迎え

四季の国・蓬莱、陽の月…―。地にも空にも、うららかな春の光が降り注いでいる。爽やかな風が吹き、私の頬を撫でていく。(暖かくて、心地よい)その時…―。(雨……?)突然、空から水滴が一粒、二粒……とこぼれ落ちてきた。私は桜の木の下へ急ぎ、雨宿り...