通常ストーリー

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第6話 ジョシュアの紅茶

ジョシュア『君は、こことは違う世界にいたって言ってたけど、あっちの世界では何も習わなかったの? テーブルマナーも、立ち振る舞いも、まるで街娘みたいだ』 夕陽が、雲をオレンジ色に染めている。 (戻らなきゃいけないのに) レッスン会場を逃げるよ...
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第5話 マナーレッスン

翌日…-。 空は美しく晴れ上がり、風はかすかに紅茶の香りを運ぶ。 昨日と変わらず美しい世界に、今日はジョシュアさんの厳しい声が響いていた。 ジョシュア「姿勢が悪い」 私は、広大なパーティーホールにぽつんと一席しつらえられた席に腰掛けている。...
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第4話 夢から覚める夜

(あれ……?) そっと目を開けると、シャンデリアがまばゆく輝いている。 (私……!) あわてて起き上がると、横で本を読んでいたジョシュアさんが静かに本を閉じた。 ジョシュア「目が覚めた?」 ○○「ジョシュアさん……」 ジョシュア「歓迎パーテ...
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第3話 フィンガーボール

ハープが天上の光のような音楽を奏でている…-。 パーティーは華やかに続いていた。 ジョシュア「もうパーティーには慣れたかな?」 ジョシュアさんが、優しく微笑みながら私に声をかけてくれる。 ジョシュア「この国の料理は口に合う?」 ○○「まだ緊...
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第2話 優雅な世界

その日、夜空に星が輝きはじめた頃…-。 ジョシュア「お似合いですよ」 ジョシュアさんがプレゼントしてくれたドレスに身を包み、私は歓迎パーティーの会場に向かっていた。 (やっぱり、お姫様として接してもらうのって慣れない) 私を恭しくエスコート...
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第1話 紅茶の香り

ベルガント公国・凪の月…-。 色とりどりの花が咲き乱れ、傾き始めた太陽が、世界を暖かな色に染め上げている。 私は、ベルガント公国の建国祭に招かれて、この美しい国を訪れていた。 (このお花、紅茶の香りがする) うっとりと瞳を閉じて、薄紫の小さ...
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【夢100】ジョシュア ストーリー

覚醒前 第1話 紅茶の香り 第2話 優雅な世界 第3話 フィンガーボール 第4話 夢から覚める夜 第5話 マナーレッスン 第6話 ジョシュアの紅茶 太陽覚醒 太陽7話 胸の高鳴り 太陽8話 冷たい声 太陽9話 三日月と紅茶 太陽最終話 甘く...
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月SS 人知れぬ誓い

○○と一緒に子猫を育てていた小屋が、火事で焼けてしまってから数日後…―。 サイ「あっ、そこで爪を研いじゃ駄目だよ。 あ……こらこら、喧嘩は…―」 僕の部屋では、数匹の猫達が大運動会を繰り広げていた。 そんな中、小屋から連れ帰った子猫は僕の足...
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月最終話 ホントの気持ち

子猫が、首につけた鈴を鳴らして走っている音がする…―。 火事から数日が経ち、子猫もすっかり城の皆さんに可愛がられるようになっていた。 (国王様には、内緒だけど……) 城の皆さんも、サイさんのお願いで国王様の目から子猫を隠すよう、協力してくれ...
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月7話 サイの傷

サイさんに体を支えられて、なんとか外に出ることができた。 ○○「……サイさん、ごめんなさい」 サイ「○○、大丈夫?」 まだ苦しかったけれど、彼の心配そうな眼差しに、頷き返す。 ○○「本当にありがとうございます。子猫は……」 サイ「無事だから...