通常ストーリー

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月SS 愛しい人?

夕暮れ時は嫌いだ。 なんだか心もとない気持ちになるから。 けれど、今日は…―。 ――――― ジョシュア『最高のレディにしてあげる』 ――――― (不思議だ) 〇〇との約束を思い出すと、夕日が暖かな色に見えてくる。 (約束するよ) (誰もが振...
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月最終話 お仕置きとご褒美

お仕置きが怖くて、私は目を開けることができずにいる。 ジョシュア「手を」 (叩かれる……) ジョシュアさんに手を取られ、ぎゅっと体を固くした。 〇〇「……?」 指に触れた柔らかな感触にそっと目を開けると、ジョシュアさんが私の指に唇を落として...
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月9話 お仕置き

晴れ空の下、素敵なテーブルセットが組まれている。 お茶会に招かれた私は、貴族の若い男性に、元いた世界の紅茶貿易について尋ねられていた。 貴族「すると、あちらの世界では、でぱーととやらで世界中の紅茶が買えると?」 〇〇「はい。紅茶だけじゃなく...
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月8話 甘い罠

その夜…―。 夕食後に部屋で休んでいると、ジョシュアさんがメイドさんを伴って訪ねてきた。 〇〇「どうしたんですか?」 ジョシュア「黙ってて」 そう言って、私のクローゼットを勢いよく開いて…… ジョシュア「これは、レディにふさわしいとは言えな...
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月7話 あやしい微笑み

オレンジ色の夕陽がジョシュアさんの髪を透かしている…―。 ジョシュアさんの言葉と凛々しい横顔に、私の心が引きしめられる。 〇〇「私、もっと頑張ります。 もう逃げ出したりしないって約束します。だから、教えてください」 真剣に、頭を下げる。 す...
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太陽SS 最後のレッスン

〇〇を自室でのお茶会に招いた後のこと…―。 (なんで、こんなことに……) 出かかった大きなため息を静かに飲み込んだ。 なぜなら…… 〇〇「ん……」 〇〇が、オレの肩に頭をもたせかけて眠り込んでいる。 (どうしろって言うんだ……) そっと左を...
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太陽最終話 甘く、冷たい……

そうして迎えた建国際当日。 (がんばろう) 私は、約束よりも早く部屋を出て、ジョシュアさんのお迎えを待っていた。 貴婦人1「あら、○○様」 待っていたかのように、昨日のお姫様達が私をぐるりと取り囲む。 貴婦人2「本日のお振る舞い、楽しみにし...
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太陽9話 三日月と紅茶

窓の外で、下弦の月が輝いている…-。 最後のレッスンを終えた私は、ジョシュアさんに深夜のお茶に招かれていた。 (明日の建国際……大丈夫かな) (せっかくレッスンしていただいたんだから、頑張らなきゃ) 自分にそう言い聞かせるものの、不安で胸が...
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太陽8話 冷たい声

朝の透明な日差しが、ジョシュアさんを照らしている…-。 女性達の鋭い視線を感じながら、私は高鳴る胸を押さえていた。 ジョシュア「姫様方。これは大変失礼を」 ジョシュアさんは、隣国のお姫様たちに礼儀正しく頭を下げた。 貴婦人1「お二人はお約束...
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太陽7話 胸の高鳴り

建国際式前日の朝…-。 (だいぶ叱られなくなってきた) (今日は何を教えていただけるんだろう) 私は、レッスンを楽しみにするようになっていた。 軽い足取りでレッスン会場に向かっていると、優雅なドレスに身を包んだ貴婦人たちに話しかけられる。 ...