通常ストーリー

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太陽最終話 花びらに包まれて

夜が明け、透明な日の光が降り注ぐ…―。 川沿いを歩き続け、私達は花畑にたどり着いた。 ヘラクレス「到着~」 〇〇「到着?」 私に笑顔を見せると、彼は色とりどりの花畑を進んでいく。 その後を追うと…―。 ヘラクレス「オレの母さん」 花々に囲ま...
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太陽9話 胸に宿る気持ち

男「消えろ、狂気の王子!」 ヘラクレス「!」 突進してくる男に、ヘラクレスはとっさに腕を振り上げた。 〇〇「ヘラクレス!」 けれどヘラクレスは、男の目の前でその手を止めた。 男「!」 ヘラクレス「もう、帰りなよ。ほら、家族の人も心配してるか...
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太陽8話 取り戻す強さ

力の抜けた足で何とか立ち上がると、ヘラクレスに近づく。 ヘラクレス「……」 私が近づくと、彼が怯えたように体を震わせた。 〇〇「ヘラクレス、その人を離して」 ヘラクレス「……」 〇〇「お願い、ヘラクレス」 彷徨う彼の視線が、ようやく私を見つ...
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太陽7話 抑えきれない力

荒い息を吐き出し、ヘラクレスは男の首を掴み上げる。 ヘラクレス「……」 男「ぐっ……!」 ヘラクレス「……お前が悪いんだ」 唸るように言うと、彼は手に力を込めた。 (やめて……!) ―――――――――― ヘラクレス「戦いたくはないけど、向か...
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第6話 彼を狙う者

暗闇から出てきて、男はヘラクレスを見てニヤリと笑った。 男「ヘラクレス王子、やはりご無事でしたか」 ヘラクレス「その腰帯……母上の物だね」 ヘラクレスは男の腰に巻いた帯を見つめつぶやいた。 男「いかにも、これはヘラ様から賜った物。 あなたを...
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第5話 天の川の輝き

日が落ち、辺りの木々が濃い闇を作り出す。 その木々の間を私達は歩き続けた。 するとその時…―。 (蛍……?) 淡い光が私の視界を通り抜けた。 見ると、進む先の木々の隙間から、淡い金色の光が漏れていた。 ヘラクレス「着いたよ」 〇〇「え?」 ...
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第4話 揺れ始める気持ち

ヒュドラを倒し、ヘラクレスは私を片腕に抱いたまま山道を登っていく。 川沿いを進み、ようやく深い木々の茂みから抜け出た。 ヘラクレス「ここまで来れば大丈夫かな」 立ち止まると、彼はほっと息を吐いた。 彼の腕の上で、私は小さく身じろぎをする。 ...
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第3話 悲しみを呼ぶ呪い

それから幾日か、私はヘラクレスと旅を続けた。 旅の間中、彼はいつも屈託なく笑ってくれたけど…―。 ―――――――――― ヘラクレス「……行こうか」 ―――――――――― あの時の寂しげな声が、私は忘れることができなかった…―。 街を抜け、妙...
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第2話 怪力王子、参上!

森を抜け、街に向かう道中…―。 ヘラクレス「突然誘っちゃってごめんね~……」 ヘラクレス王子はそう言って、恥ずかしそうに笑った。 ヘラクレス「いやほら、せっかく助けてもらったしさ……お礼もしたいし。 それに!このまま〇〇ちゃんを置いていくな...
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第1話 優しい瞳

星の国・オリンポス 虹の月…―。 暑い日差しが、木々の隙間できらきらと輝く…―。 その光の中、一人の青年が目を覚ました。 ??「あれ……オレ今まで……」 柔らかそうな金色の髪を撫で、彼は数度まばたきを繰り返す。 〇〇「あの、大丈夫ですか?」...