通常ストーリー

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第5話 罪過の花

公務を終えたラスさんが、私を連れてきてくれたのは…… 〇〇「綺麗……」 見渡す限り、一面の花畑だった。 〇〇「罪過の国にも、こんな場所があったんですね」 湿り気を帯びたヴォタリアの風が、優しく撫でるように花びらを揺らす。 ラス「重い罪を重ね...
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第4話 大臣からの責

罪過の国を訪れてから、しばらく経った頃…-。 ラス「〇〇、おはよう。今日も可愛いね」 〇〇「ラスさん……おはようございます」 ラスさんは相変わらず、私の顔を見るたびに口説いてくる。 (毎回、さらっと聞き流せばいいのかもしれないけど……) ラ...
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第3話 王子の恋人

ラスさんに連れられ、部屋へとやってきた後…-。 ――――― ラス『すぐその気にさせてみせるから……覚悟しててね?』 ――――― (ラスさんが、私をその気にさせるって……) (本気で言ってるの……?) 突然迫られてひどく混乱した私は、じりじり...
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第2話 色欲の力

ラスさんと国王様のやり取りが気になったものの、私はそのままラスさんに連れられ、とある部屋へとやってきた。 ラス「ここがキミの部屋だよ。足りないものがあればなんでも言ってね」 〇〇「ありがとうございます、ラスさん」 お礼を言うと、ラスさんが優...
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第1話 温度の通わぬ会話

罪過の国・ヴォタリア 奏の月…-。 国王「トロイメアの姫よ。よくぞ参られた」 私は国王様の御前で丁寧に膝を折る。 〇〇「本日はお招きいただき、ありがとうございます」 国王「先だっては、息子のラスが世話になった。改めて礼を言う」 国王様の背後...
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【夢100】ラス ストーリー

覚醒前 第1話 温度の通わぬ会話 第2話 色欲の力 第3話 王子の恋人 第4話 大臣からの叱責 第5話 罪過の花 太陽覚醒 太陽6話 王の裁き 太陽7話 癒しの姫 太陽最終話 誰よりも大切な人 太陽SS 優しくしたいのに 月覚醒 月6話 監...
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月SS たとえ姿を変えども

空のただ中で月が輝く…―。 雨粒は光の糸となり、木々へと降り注いでいる。 (雫となりて、その身に触れたくとも、この身の愚かさや……) (そんな言葉を残した話があったな) (今ならば、その言葉を理解できる……) (我もまた同じなのだ) ふと○...
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月最終話 未来への決意

翌日、夜…-。 私は砕牙さんに連れられて、水位が増しているという例の井戸の前に来ていた。 砕牙「なるほど。確かに強い妖力が宿っておる」 〇〇「どうされるんですか?」 砕牙「奢るつもりはないが……我も伊呂具の一族の長として、それなりに強い妖力...
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月7話 揺れる瞳

(この国の天候は、本当に不思議……) 外を覗くと、確かに月が出ているのに、雨もしとしとと降り続いている。 砕牙さんのもとへ向かうと、彼は部屋の窓辺に腰かけて、その景色をただじっと眺めていた。 (……っ) 月を仰ぐ砕牙さんの横顔は、まるでこの...
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月6話 葛藤

月が、寂しげに淡い光を放っている。 お婆さんから話を聞いたその夜…… 砕牙「……井戸の水が増えているのは、我と〇〇が近づき過ぎたが故か」 あの言葉が、何度も私の頭を過る。 あの話が本当なら、私はここにいてはいけない気がする。 そう思う度に、...