通常ストーリー

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月7話 膨らむ想い

大事な儀式を終えて、凍哉さんの表情は晴れ晴れとしていた。 凍哉「これでしばらくは、心置きなく笑えるかな」 また冬が来るまでの間は、凍哉さんも自由に笑うことが許される。 〇〇「凍哉さん、お疲れ様でした」 凍哉さんは私を見つめ、にこやかに頷いて...
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月6話 恋のつぼみ

儀式が終わるなり、凍哉さんがこらえきれずに大きな声で笑い出した。 すると、湖に張った分厚い氷がいっせいに溶け出し…… 冬は彼方へ遠ざかり、うららかな春が訪れた。 男性「神渡りの儀式が、春を運んできたぞ!」 皆は羽織っていた上着を次々と空に投...
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太陽SS 温かな想い出

蓬莱の国に春が訪れ、暖かな風が流れている…―。 ○○を花畑へと連れ出し、腰を下ろした。 (ここからは、よく星も見える……) ついこの間まで一面雪で覆われていた景色は、今は春の色で鮮やかに華やいでいる。 (あの時は蕾すら膨らんでいなくて) (...
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太陽最終話 春の微熱

凍哉さんが最後に連れて来てくれたのは、一面の花畑だった。 (なんて、綺麗な景色……) 見上げた夜空には、春の星座がしとやかに瞬いて…… 深く息を吸い込めば、甘い香りで胸が満たされる。 凍哉「○○、おいで」 私は凍哉さんに導かれ、花畑に腰を下...
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太陽7話 心の雪解け

儀式が終わり、蓬莱の国にもようやく春が訪れた。 (冬の景色も、すごく綺麗だったけど……) (この国は春も、とても綺麗だな) 庭園を散歩しながら、足元で咲く花に心を和ませる。 凍哉「○○、ここにいたんだね」 出会った頃の不愛想とは打って変わっ...
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太陽6話 春が来た

神渡りの儀式が終わり、凍哉さんが大きな声で笑い出せば…―。 命が満ちていくように、花は咲き乱れ、草木が芽吹き、小鳥が歌い始める。 男性1「おお、これはどうしたことだ!?」 一瞬で湖の氷が溶けるほど、急速な季節の変化に驚いた街の人達がざわめく...
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第5話 神渡りの儀式

――――― 凍哉『今度また、俺を笑わせるようなことをしたら……お仕置きだからね』 ――――― その翌日、ついに儀式の日になって…-。 凍った湖に立ち上る氷柱が、その先の祠へ導くように続いている。 (これが、『神渡りの儀式』……) 凍哉「……...
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第4話 そっけない態度の理由

一面に広がる雪原に、冷たい風が吹き荒んでいる…-。 ――――― 凍哉『俺が少しでも笑えば、暖気を呼び込み、この国に春が訪れる。 でも、今年は100年に一度の儀式が行われるから……。 それまで俺は、決して笑うわけにはいかないんだ』 ―――――...
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第3話 笑えない理由

賑やかな春待ち宴から、一夜明け…-。 (凍哉さん、あれから体調はどうだろう?) 気になった私は、思い切って凍哉さんの部屋を訪ねた。 凍哉「……何?」 昨夜と変わらず、無愛想な面差しに出迎えられる。 〇〇「夕べ、あまり宴を楽しめてなかったよう...
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第2話 春待ちの宴

凍哉さんから正式な招待を受け、蓬莱の国を訪れた私は…-。 〇〇「さ、寒い……!」 吹きつける冷たい風に、堪らず首をすくませる。 春はもう目の前だというのに、辺りは一面雪景色だった。 凍哉「……ようこそ、蓬莱へ」 素っ気ない歓迎の言葉と共に、...