通常ストーリー

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太陽最終話 至福のメロディー

まばゆい光が、午後の穏やかなまどろみの中に消え入っていく…-。 (何が起こったの……?) 二人が、ハッとして顔を見合わせた。 ケロタ「……もしかすると、もしかするかな」 ビッキー「……ああ。ケロタ、行くぞ」 … …… ビッキー「……よし」 ...
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太陽9話 その瞬間

ビッキー「……まさか。 だって、ケロタはいつだって呪いを恨んでいて……」 ビッキーさんは、自分に言い聞かせるようにそうつぶやく。 私は彼の手を取り、ぎゅっと力を込めた。 〇〇「離れられないのと、離れないのは違います。 ビッキーさんは素敵な人...
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太陽8話 まばゆい光

柔らかな風が頬を撫で、そっと目を開ける。 まばゆい光の中で、誰かが私の手を握っていた。 ビッキー「○○!」 ○○「ビッキーさん……?」 (私……?) (そうだ、ケロタを追いかけて……) 看護師さんのような服を着た人が私の額に手をあて、パタパ...
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太陽7話 伝えたいこと

のどかな波の音が、私達の沈黙をいっそう際立たせる。 ビッキーさんの胸中を思うと、私はいても立ってもいられない気持ちになった。 (ケロタに聞かなきゃ) (だって……あんなに楽しそうに笑ってた) (それに……) 私は決心し、湖に足を踏み入れる。...
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第6話 笑顔の奥に

美しく晴れた翌日…―。 (すごく幸せそう……) 湖のほとりで行われた結婚式に参列していた私達の目の前で、いよいよ歌が始まろうとしていた。 ケロタ「よし、始まるぞ! ビッキー、心の準備はいいか!?」 ビッキー「ケロタ、静かに」 ケロタ「来い!...
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第5話 ひそやかな夜

その夜…―。 暗い森から見る夜空では、数え切れないほどの星々が瞬いている。 (なんだか、眠れない……) ビッキーさんとケロタが眠るテントの前で灰をかぶせた小さな火に当たっていると、突然、ふわりと毛布に包まれた。 ビッキー「眠れない?」 ○○...
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第4話 王子様

栗毛の美しい馬が、優雅に草原を駆けていく…―。 村人「馬を捕まえて、ブラッシングしてやってくれ。 明日花嫁を乗せるんだから、綺麗にしてやってくれよな」 馬に見とれていた私は、その声でハッと我に返った。 ー--- 村人1『ケロタは客人だけどな...
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第3話 ケロタ大活躍

雨露を乗せた木々の葉が、陽の光を受けてきらきらと輝く。 ビッキー「雨も上がったし、そろそろ行こうか」 ○○「どこへ行くんですか?」 ケロタ「この近くの村だよ。○○も来るか?」 ビッキー「村に古くから伝わる歌が、この世のものとは思えないほど美...
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第2話 呪い

大きな葉っぱの下で、ポロポロと雨の音が響く。 とりあえず雨宿りをすることにした私達は、ビッキーさんの淹れてくれたいい香りのお茶を楽しんでいた。 ケロタ「あったまるわぁ……」 湯気の立ち上る小さな小さなカップを手に、ケロタが目を細める。 かわ...
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第1話 雨降りの日に

柔らかな雨が降る昼下がり…―。 (……カエル?) 森へと向かう道を散歩していた私は、王冠をつけた小さなカエルに道を阻まれていた。 先へ進もうとしても、カエルは私の周りを跳びまわって別の方向へ誘導するような仕草をする。 (こっちに来てってこと...