通常ストーリー

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太陽最終話 ぼくを溶かして

明るい光を感じて、重いまぶたを持ち上げた。 ◯◯「ここは……」 薄暗い天井が見える。 カルト「気がついた……?」 (この声は……) 声の方に、ゆっくりと顔を横に向けると、炎がはぜる暖炉の向こうで、カルトさんが椅子に座っていた。 ◯◯「私……...
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太陽5話 私を包む白い雪の中で

雪の壁が、木々を飲み込み私に迫りくる。 ◯◯「カルト……さ…ー」 声が震えて、上手く彼の名前を呼べない。 (止めないと……) 必死にカルトさんへ手を伸ばした。 けれど、それを遮るように雪が私を飲み込んだ。 … …… (音がしない……) 目を...
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第4話 雪原に舞う

次の日…… カルトさんに連れられ、城から少し離れた雪原へとやって来た。 ◯◯「全部真っ白……」 見渡す限り広がる雪の絨毯に、私の胸が弾み出す。 ◯◯「足跡をつけるのがもったいないぐらいですね」 カルト「あれ……」 カルトさんが雪原の先を指差...
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第3話 雪ウサギ

城に戻り、昼食を終えると、私は一人城内を探索し始めた。 (本当に綺麗なお城) 窓辺に並んだ氷柱が、午後の光を弾いて輝いている。 その光が、室内に七色の虹を届けた。 (そういえば……) 昨日、雪の上で動いていた雪ウサギのことを思い出した。 (...
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第2話 舞い落ちる雪に

雲間から朝の透明な光が降り注いでいる…ー。 カルトさんに連れられ、私は城下町までやって来た。 カルト「寒い……?」 ◯◯「大丈夫です」 カルト「無理、しないで……」 気遣ってくれる彼の優しさに、思わず頬が緩む。 ◯◯「大丈夫です。たくさん着...
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第1話 雪の城

精霊の国・セクンダティ ニエベ、白の月…ー。 粉雪が空を舞うある日…ー。 カルトさんにご招待いただき、私は氷の一族が住まうニエベを訪れた。 (綺麗……) 見渡す野山も街も、雪に覆われ白に染まっている。 道沿いに並ぶ樹氷が、雲間からこぼれる光...
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【夢100】カルト ストーリー

覚醒前 第1話 雪の城 第2話 舞い落ちる雪に 第3話 雪ウサギ 第4話 雪原に舞う 太陽覚醒 太陽5話 私を包む白い雪の中で 太陽最終話 ぼくを溶かして 太陽SS あなたを守る方法 月覚醒 月5話 飲みこむ雪を超えて 月最終話 氷のキス ...
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月SS 手作りおはぎ

井戸に入れられた毒を解毒するために祈祷を行ったものの、力を使い果たし、倒れてしまったわしは…―。 煌牙「……おぬしの前では格好がつかんのう……残念じゃ……」 ○○「だけど煌牙様は、十分素敵です。そして……可愛らしいです」 獣の姿になってしま...
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月最終話 ひとときの癒しを

煌牙様のために頑張って作ったおはぎを抱え、加持祈祷しているという森へ足を踏み入れた。 (あ……あそこに煌牙様が……) 煌牙「ひふみよいむなや……」 森の奥深くに篝火が焚かれており、その中心で煌牙様は、一心不乱に祈祷を行っていた。 煌牙様の前...
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月9話 あんこたくさんのおはぎ

井戸に入れられた毒を解毒するため、煌牙様は加持祈祷を行うことになった。 みそぎのために湯殿へ向かうという煌牙様と廊下を歩きながら、話を聞かせてもらう。 ○○「不思議だったんですが……」 煌牙「ん? どうしたのじゃ」 ○○「はい。伊呂具一の井...