蝶夜会への招待

蝶夜会への招待

月SS 迷子の蝶

フロアには、管弦楽の美しい調べが響き渡っている。 (みんな楽しんでくれているようでよかった) 目の前を通りかかった年配のペアが僕に軽く会釈をする。 年配の男性「素敵なサプライズをありがとう」 グウィード「いえ、皆さんの笑顔を見ることができて...
蝶夜会への招待

月最終話 彼とワルツを踊りたい

パートナーの方とフロアに戻ると、音楽に合わせてワルツを踊り始めた。 たどたどしい私のダンスに、彼は優しく付き合ってくれる。 (でも……) 私は踊りながらも、グウィードさんの姿を探してしまう。 フロアの隅で、彼が壁に背を預けて立っているのが見...
蝶夜会への招待

月5話 ダンスのお相手

私の蝶が、グウィードさんの元へと飛んでいく。 (もしかして……) ひらひらと舞う蝶を見つめながら、期待で胸が膨らんでいく。 けれど…―。 (あ……) 蝶はグウィードさんを通り越して、後ろに立っている男の人の方へ飛んでいく。 彼からも、私の蝶...
蝶夜会への招待

太陽SS 導きの真実

丁寧に手入れされた庭に、淡い月明かりが降り注いでいる…―。 色とりどりの蝶が招待客同士を引き合わせている様子を、僕は二階のバルコニーから眺めていた。 グウィード「よかった。皆、このゲームを楽しんでいるみたいだ♠」 招待客達の笑顔に、僕の口元...
蝶夜会への招待

太陽最終話 花と蝶

フロアに、管弦楽の甘い調べが流れ始める…―。 グウィード「大丈夫。僕に任せて♪」 ○○「はい」 グウィードさんに力強く手を握られ、私の胸はまたトクンと音を鳴らす。 リードされるまま、足を前に踏み出した。 グウィー「上手だよ、子猫ちゃん」 ○...
蝶夜会への招待

太陽5話 蝶の導き

グウィードさんの元から、私の蝶と同じ羽の蝶が飛び立った。 (もしかして……) ひらひらと舞う蝶を見つめながら、期待で胸が膨らんでいく。 彼と私の間で、二匹の蝶がダンスをするように飛び交う。 ○○「グウィードさん……」 グウィード「主催者側は...
蝶夜会への招待

第4話 蝶を探して

グウィード「これから、ゲームの時間なんだ◆」 暗闇の中、耳元でグウィードさんが囁く。 (え……?) グウィード「僕がここに来たのは、ティアラのためじゃないんだ◆」 ○○「それじゃあ、いったい何のために……?」 グウィード「ふふ、気になるかい...
蝶夜会への招待

第3話 ティアラのお披露目

ー---- グウィード『じゃあ存分に楽しんでね、子猫ちゃん◆』 ○○『え? あ……。 行っちゃった……』 ー---- (もう少し一緒に話せると思ったのに) シャンパンを楽しみながら、招待客の話に耳を傾ける。 招待客の男「コロナ王家の方々が作...
蝶夜会への招待

第2話 飾りを結んで

私とグウィードさんの間を風が吹き抜けた。 彼はゆっくりと私の方へと歩いてくる。 グウィード「驚いた顔をしているね◆」 ○○「はい……とても」 (リボンのこともだけど、まさかグウィードさんに会えるなんて思わなかった……) グウィード「このリボ...
蝶夜会への招待

第1話 蝶のいたずら

夜の帳が下りる…―。 淡い月の光が輝くある夜、私はとあるパーティに招かれた。 (ここが会場?) 背の高い門をくぐり抜けると、目の前に美しく荘厳な建物が現れる。 (素敵……) 建物を目の前にして、思わずため息が漏れる。 (この中でパーティが開...