虹を架けるたまご

虹を架けるたまご

月6話 感謝祭といえば?

山車についている筒のことを聞いた瞬間、オズワルドさんの笑みが深くなる…―。○○「あの…これは?」筒に触れていた私の手に、オズワルドさんの手が重ねられた。○○「っ……」ふいに触れた感触に思わず手を離そうとすると、オズワルドさんの手がそのまま私...
虹を架けるたまご

太陽SS 僕の技術と君の笑顔

感謝祭を邪魔する雨雲は、僕の技術で消え去った。昨日までの雨はすっかり晴れて、美しい青空が広がっている。オズワルド「これが本当の大成功だねぇ……! さぁおいで!○○ちゃん」(初めて君と一緒に過ごす、感謝祭……)(最高の思い出をつくろうじゃぁな...
虹を架けるたまご

太陽最終話 心に届く技術を

空には相変わらず、暗く厚い雲がかかったまま…一。オズワルド「ふむふむ。では最後の仕上げといこうかね」しばらく機械をいじっていたオズワルドさんが、ぽつりとつぶやいた。オズワルド「そろそろ例のものが到着する頃合いじゃあないかな」◯◯「……?」思...
虹を架けるたまご

太陽7話 彼の本領

翌日…ー。(少しも雨がやみそうにない……)空は、どんよりと厚い雨雲に覆われていた。(準備もあるし、早くやんで欲しいのに……)けれど、天候はいっこうに回復する気配を見せなかった…一。そんなある日のこと…ー。◯◯「オズワルドさん、どこに行くんで...
虹を架けるたまご

太陽6話 仕掛けの効能

山車についている筒のことを聞いた瞬間、オズワルドさんの笑みが深くなる…一。オズワルド「これは、ここから水が出る仕掛けになっているんだよ」筒に大事そうに手を触れながら、オズワルドさんはそう教えてくれた。◯◯「水、ですか?」(水鉄砲かな? それ...
虹を架けるたまご

第5話 君の意見を!

大広間に並ぶ個性的な山車に、胸を弾ませていると…―。オズワルド「ああ、そうそう。せっかくだから、君の意見も教えてもらおうかな」オズワルドさんが、ふと思い立ったように声を上げた。○○「私の意見ですか?」オズワルド「そう、君の意見……感想でもい...
虹を架けるたまご

第4話 山車巡りの先に

作りかけの山車が何台も並ぶ大広間で、オズワルドさんは目を輝かせていた。オズワルド「トロイメアのお姫様がゲストだなんて、盛大なパレードになるよ。だから特等席は君のもの。いいね?」オズワルドさんの言動に、知らず胸が高鳴っていることに気づく。オズ...
虹を架けるたまご

第3話 魔法の瞳

オズワルド「あぁ、そうだった。君ももちろん参加させてあげるからね!」○○「え……?」その晩…―。私は部屋で一人、オズワルドさんの言葉を思い返していた。(……私が山車の上に乗るなんて。オズの感謝祭なのに……部外者の私がそんな参加の仕方をしても...
虹を架けるたまご

第2話 大胆不敵な……

窓の外には、大きな虹が鮮やかに架かっている。オズワルド「でも、こんなのまだまだ未完成なんだ! そこでね…―」見事な作りの模型を見つめながら、オズワルドさんはニヤリと笑みを浮かべたかと思うと……○○「え?」突然、彼にぐいっと手を取られた。オズ...
虹を架けるたまご

第1話 再びのオズ

虹の国・オズ 陽の月…―。今日もオズの国に、人々の賑やかな声と忙しない機械音が響く。(あの機械も、オズワルドさんが作ったのかな?)遠方に回る大きな二つの歯車を見て、私はこの国の王子であるオズワルドさんのことを思い浮かべた。(オズの魔法使い…...