水鏡に映る花嫁

水鏡に映る花嫁

太陽SS 告白への道程

儀式を受けるため、オレ達は水鏡を覗く列に並ぶ。 (さすがに緊張してきたな……) 神殿に入ってから、オレは内心、落ち着かないでいた。 オレは奥に控えている水鏡へと視線を向ける。 (けど、まさかこんなことになるとは思わなかったぜ) (そりゃ、○...
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太陽最終話 水鏡の前

儀式は、静かに厳かに進行していく…―。 ついに私達の番になり、澄快に手を引かれ水鏡の前に立った。 (これを二人で覗いたら、運命の相手かどうかがわかる……?) 彼の手が『大丈夫だ』とでも言うように、私の手を強く握りしめた。 けれど反対に、私の...
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太陽5話 彼の温かい手

翌日の朝…―。 私達は儀式を受けるために、神殿で水鏡を覗く列に二人で並んでいた。 (私が言ったことなんだから、しっかりしないと……) そう自分に言い聞かせるのに、順番が近づくにつれ、怖さが増していく。 (もし、澄快が映らなかったら) そんな...
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第4話 それぞれの気持ち

神官様が去った後、私は顔を上げられずに、澄快の腕に抱きついていた。 ――――― ○○『こ、この人が運命の相手かどうか見て欲しくて、どうしたらいいかと中をうかがっていたんです……!』 ――――― (どうしよう……私、なんてことを言ってしまった...
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第3話 噂の追及!

翌日の夕方……私達は改めて神殿の傍へとやって来た。 神殿の裏に回ると、私達は窓からこっそり中を覗く。 ○○「……なんで、こんなところから?」 澄快「そりゃ……オレは招待も受けてねえし、忍び込んでるようなモンだからな。 水鏡は相手がいねえと見...
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第2話 彼の理由

澄快さんに連れられて、私は街の外までやって来た。 人気のない森の中、踏んだ小枝が乾いた音を立てる。 澄快「ここなら誰もいないか? っと! ……悪かったな」 彼は私から慌てて離れると、決まり悪そうに手袋をはめ直す。 澄快「まさかオマエに会うと...
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第1話 優しくない彼

泡沫の国・アフロス 蒼の月…―。 新緑の若葉に街が彩られる頃…―。 この国に世界中から招待された王族や貴族が集まり、『婚宴の儀』が執り行われる。 ○○「緊張した……」 儀式が終わり、私は神殿の外へと出た。 (やっぱり、こういう儀式って緊張す...
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【水鏡に映る花嫁】澄快 ストーリー

覚醒前 第1話 優しくない彼 第2話 彼の理由 第3話 噂の追及! 第4話 それぞれの気持ち 太陽覚醒 太陽5話 彼の温かい手 太陽最終話 水鏡の前 太陽SS 告白への道程 月覚醒 月5話 時が近づく 月最終話 エスケープ 月SS 出した答...
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【水鏡に映る花嫁】澄快 覚醒後の姿

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月SS 貴方との物語を……

○○さんは飛鳥と名乗る男と、神殿を出ていってしまった…―。 (私は、なぜあのようなことを言ってしまったのだろうか……) ――――― 藤目『……貴方の運命の人はその方なのでしょう。ならば、それを邪魔するわけにはいきませんね。 人の恋路を邪魔す...