新春初あそび

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月SS そこにある奇跡

窓の外を眺めると、白い粉が舞っている…-。 (山小屋があってよかった……) 凍てつく寒さに、〇〇の体はすっかり冷え切ってしまっていた。 それなのに、〇〇は笑顔を絶やさない。 暖炉の前で震えている彼女を見て、俺は深く反省をした。 (無理をさせ...
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月最終話 温もりに包まれて

薪の燃えたような香りと香ばしいわらの香りがする。 立ち寄った山小屋の中はガランとしていたけれど、壁はしっかりとしていて隙間風もないようだった。 エドモント「よかった。ここで暖をとれそうだね」 エドモントさんは私をそっと下ろし、暖炉の前にしゃ...
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月7話 頼られたい

ケーブルカーが故障してしまい、私達は山頂に向かって歩き始めた。 (仙道って、歩きにくいな……) 展望台まで、あともう少しだけれど、山頂に向かうにつれて、その道はどんどん険しくなっていく。 エドモント「◯◯、辛くない?」 エドモントさんは、心...
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月6話 展望台に……

静止しているケーブルカーの車内では、いっそう寒さが身に沁みる…ー。 モーターを点検する乗務員の方は、未だ原因を突き止めることができていないようだった。 エドモント「……ご来光に間に合えばいいな」 ◯◯「そうですね……」 (光来山でご来光を見...
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太陽SS 君のために

空が薄らと明るくなり始めている…-。 ご来光まで、あともう少し。 ケーブルカーが止まってしまうアクシデントがあったけれど、俺と〇〇は、無事に展望台に到着することができた。 エドモント「ご来光もきちんと見えるし、ここでなら二人でゆっくり見るこ...
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太陽最終話 照らすご来光

ご来光まで、あともう少し。 それまでの時間、私はエドモントさんと楽しく話しをして過ごしていた。 エドモント「○○、目をつむって」 不意に話が途切れ、エドモントさんが正面から私を見つめた。 ○○「えっ・・・・・・はい・・・・・・」 (何だろう...
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太陽7話 二人だけの秘密の場所

強風が原因でケーブルカーは止まってしまったけれど、再び無事に動き始めた。 ○○「はい・・・・・・けれど、ケーブルカーが動き出してよかったですね」 エドモント「ああ、どうにかご来光には間に合いそうだ」 私とエドモントさんは、ほっと胸を撫で下ろ...
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太陽6話 もう少しで……

静止しているケーブルカーの車内では、いっそう寒さが見に沁みる・・・-。 モーターを点検する乗員の方々は、未だ原因を突き止めることができていないようだった。 エドモント「・・・・・・ご来光に間に合えばいいな」 ○○「そうですね・・・・・・」 ...
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第5話 混みあった車内で

ケーブルカーは、展望台へ向かって走り出す。 混み合った車内で、エドモントさんは私を守るように立っていてくれた。 (エドモントさん、疲れてしまわないかな?) 心配になり、彼に視線を向けると・・・-。 エドモント「見て、○○! 辺り一面雪景色だ...
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第4話 ケーブルカーに乗って

参道で行われていた屋台を見て回るうちに、 すでにケーブルカーの出発時刻が迫ってきていた。 エドモント「あっという間に時間が過ぎてしまったね。そろそろ乗り場へと向かおうか」 ○○「はい、そうですね」 (出発時間まで随分時間があいてしまうと思っ...