恐怖！ウィルの収穫祭

ロルフ君の着る衣装を決めるべく、まず私達は国王様を尋ねることにした…－。 国王様は城の大広間で、兵士達の訓練を見て回っているところだった。 （すごい……） 軍服の兵士達がきっちりと列をなし、並んでいる。 空気はピンと張り詰め、遠くから見てい...

――――― ロルフ『……助けてください』 ――――― 尋常でない様子のロルフ君とひとまず部屋へ入り、ソファーに腰掛ける。 （話を聞くのは、ロルフ君が落ち着いてからにしよう） ソファーに並んで座った私が、ハンカチを差し出すと…… ロルフ「……...

幻惑の国・ロトリア　宙の月…－。 もうすぐ開催される収穫祭に招待された私は、祭りの主催国であるここ、ロトリアへと久しぶりにやって来ていた。 ロトリアの城下町は、収穫祭に集まった人でいっぱいで、かなりの賑わいを見せていた。 （なんだかワクワク...

覚醒前 第1話　ロトリアの収穫祭 第2話　決まらない衣装 第3話　どっちがいいですか？ 第4話　男の子だから 第5話　仮装の候補 太陽覚醒 太陽6話　猫の魔女 太陽7話　ハッピー収穫祭！ 太陽最終話　背が伸びるまで待ってて 太陽SS　きっと...

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それは、○○様とおばけカボチャハウス制作に勤しんでいた時…―。 兵士「大変恐縮ですが……市民から苦情が出ています」 （……何たることか！） 少々……いや大分、夢中になってしまっていた私は、世間の理解力の乏しさに絶望した。 ネペンテス「この街...

突然、街の兵士さんからおばけカボチャの苦情が出ていると言われて、ネペンテスさんは、不満顔になった後、大仰にうなだれた。 ネペンテス「この街に、私の美食を理解する者は一人もいないのでしょうか！何たる悲しみ。私がこうして自ら真の食を作りだそうと...

ネペンテスさんと二人で、熱中しておばけカボチャハウスを作り続けているうちに、いつしか日は落ち、空には星が瞬き始めていた。 （いつの間に日が暮れたんだろう……） 隣を見れば、未だ一生懸命手を動かすネペンテスさんの姿がある。 初めて見るような必...

それは、○○様とおばけカボチャから脱出した後…－。 ○○「……」 ネペンテス「大丈夫ですか？」 ○○様は、私が唇を舐め回した後から、どうも顔色が優れない様子だった。 ○○「……大丈夫です、早くおばけカボチャを見つけましょう……」 それなのに...

――――― ネペンテス『あなた様を、このカボチャに埋め込み、最高潮！　あのいただきへ昇るのです！』 ――――― カボチャに私を埋め込む、という突拍子もないことを、ネペンテスさんは言い出して…… ネペンテス「逃げないでください。大事なお役目が...