三兄弟と三奇人 月SS こぼれ出る弱音
急遽参加することになった、長丁場の撮影…―。 一度休憩を挟むことになったが、俺はなぜかその場を動けないでいた。 （……どうしたら、上手くいくんだ） ――――― アイドル候補生『スノウフィリアの第一王子のフロスト様なら、あるいは立派に務められ...
三兄弟と三奇人
三兄弟と三奇人 三兄弟と三奇人 月最終話 他の誰でもない彼
その後、撮影現場は一度休憩を挟むことになった。 私はグレイシア君の腕を引くと、彼を撮影所の外へと連れ出した。 グレイシア「おい、どこまで連れて行くんだ！ 撮影所から離れるだろ？」 ○○「少し外の空気を吸って落ち着きませんか？」 赤い目を鋭く...
三兄弟と三奇人 月7話 兄との比較
賑やかな撮影所に、案内の方の明るい声が響く…―。 ――――― 案内人『そうです。何人かうちからも参加しますが、表紙はまだ決まってないので…―。 せっかく来ていただいているのですし、グレイシア王子も参加してみてはいかがでしょうか？』 ――――...
三兄弟と三奇人 月6話 王子がモデル？
――――― 案内人『ちょうどこれから大きな撮影があるから君達も参加してみませんか？』 ――――― 案内の方に言われて連れられてきたのは、ある雑誌の撮影現場だった。 大勢のアイドル達が集まる中、さっき見たアイドル候補生も数人いる。 ○○「ここ...
三兄弟と三奇人 太陽SS アイドルと王族
○○をも巻き込んだ撮影が、順調に進んでいく…―。 シャッター音が鳴り響く中、○○の表情は終始ぎこちなかった。 カメラマン「はいここまで！ 次の撮影は20分後からでお願いしまーす！」 その声が響いた瞬間、現場の空気が変わり……彼女の表情もふっ...
三兄弟と三奇人 太陽最終話 カメラの向こうの彼
グレイシア君と、学園をテーマにした撮影をしばらく続けて…―。 カメラマン「はいここまで！ 次の撮影は20分後からでお願いしまーす！」 カメラマンさんの一言で、現場に流れていた空気が柔らかくなった。 私達もスタッフに用意された丸テーブルに向か...
三兄弟と三奇人 太陽7話 甘い学園生活？
撮影スタッフ「あ、そこの君！ 君がいいよ！！」 グレイシア「は……俺！？」 スタッフさんは返事を聞かずして、グレイシア君を隣の撮影所へと連れ出した。 グレイシア「おい！ なんで俺が……見学だけって話だっただろ！」 撮影スタッフ「あ、そうなの...
三兄弟と三奇人 太陽6話 まさかの大抜擢
外で写真を撮っていた私達の元にやってきたのは…―。 今日一日、私達を案内してくれている男性だった。 案内人「ちょうどこれから大きな撮影があるから君達も参加してみない？」 グレイシア「撮影……？」 あまり興味がないのか、グレイシア君は眉をしか...
三兄弟と三奇人 第5話 素顔の彼を撮りたい
グレイシア君にひどい言葉をぶつけたアイドル候補生は、撮影をなんなく終え、やがてスタジオから去って行った…―。 カメラマン「とりあえず、少し時間を置いてからまた挑戦してみようか？」 グレイシア「……はい」 カメラマンが去って、二人でその場で残...
三兄弟と三奇人 第4話 険しい道のり
――――― グレイシア『できるとやりたいは違う……』 ――――― 突き放されるように伝えられた言葉に、何も言えずにいると…… グレイシア「いや、今のは言い方が悪かった」 私の顔を見たグレイシア君が、少し慌てた様子で言い直した。 グレイシア「...