フィルム・パーク

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月SS ずっと守ってやりたい

急停止したローラーコースターに、俺は呆然としていた。 (なんでこんなことに……) 後ろでは、ざわめきが大きくなっている。 (くそっ……) (楽しんでもらいたかったはずなのに、なんでこんな…-) 皆を不安にさせてしまっていることに、情けなさと...
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月最終話 一番のヒーロー

急停止をしてしまったローラーコースターの中で、ざわめきは大きくなるばかりだった。 (ジェットさん……) 思わず、彼の方を振り向くと…… ジェット「……任せろ」 安心させるように私の手を握った後、ジェットさんは自身の安全バーを外し立ち上がった...
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月5話 アトラクションの演出?

動き始めたローラーコースターは、素晴らしい物語を目の前に繰り広げながら、早速、急斜面をゆっくりと登り始めた。 (緊張してきた……) 絶叫アトラクション特有の高ぶりが、胸中に広がる。 ジェット「こっからが本番だな」 ジェットさんが嬉々としてそ...
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太陽SS スタントという仕事

爽快な風が、絶え間なく顔に吹きつける…-。 (あー! やっぱ気持ちいいな!) 〇〇と並んで座り、ローラーコースターの世界を楽しむ。 (〇〇は……) 隣を見ると、頬を紅潮させ目を輝かせる彼女の姿があった。 (楽しんでるみたいだな、よかった) ...
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太陽最終話 笑顔の記念写真

素敵な背景と物語を繰り広げながら、ローラーコースターは進んでいく…-。 (素敵……!) 流れるように過ぎる光景に、私は胸を高鳴らせていた。 ジェット「今回題材に選んだこの映画はさ、クライマックスに向っての脱出劇がすげー見どころで。 だからこ...
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太陽5話 コースターから見る景色

穏やかに進み始めたローラーコースターが、広大な背景を周りに映し出す…-。 ジェット「映画の物語にスッと入って楽しめるよう、ここはゆっくり走るように作ってあるんだ」 〇〇「本当に……あっ!」 ジェット「ははっ、そこ動物達の人形が飛び出してくる...
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第4話 運転開始!

パーク内に、招待客の楽しそうな笑い声が響いている…-。 アスレチックを終えたジェットさんと私は、またローラーコースターのあるエリアに戻ってきた。 〇〇「途中、なんだか怖そうなレストランがありましたね」 ジェット「あー、ウィルのレストランのこ...
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第3話 最初の乗客

――――― ジェット『俺、これまでいろんなスタントを経験して、いろんな映画に出たけど……。 遊園地のアトラクションにするなら、この映画が絶対にいいって思ったんだよな』 ――――― ジェットさんの話が、私の胸を熱くする…-。 〇〇「本当に楽し...
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第2話 ローラーコースター

その後…-。 私達はジェットさんの出演作のアトラクションであるローラーコースターへと向かうことになった。 ジェット「あともう少しで到着だ」 たくさんの楽しそうなアトラクションを横目に、ローラーコースターにたどり着くと…… 〇〇「大きい……!...
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第1話 久しぶりの再会

映画の国・ケナル 彩の月…-。 目の前にそびえたつ巨大テーマパークの前で、私は受け取った招待状を握りしめる。 (なんて大きなテーマパーク……) 招待状は、映画の国の連合組織であるビオスコープからのもので、新しいテーマパーク『ビートン・フィル...