カリバーンがモンスター討伐に出かけて数日が経った…-。
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カリバーン「それにモンスターの討伐には、慣れています。いつものことなので」
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(カリバーン……何事もありませんように……)
彼のことを思いながら部屋で過ごしていると、
廊下を慌ただしく駆けていく足音が聞こえてきて…-。
(どうしたのかな……)
胸騒ぎを覚えた私は、部屋の扉を開け、通りかかった兵士の方に尋ねてみた。
○○「あの、何かあったんですか?」
兵士「姫様……実は遠征部隊からの伝令が、たったいま到着したのですが……」
○○「……!」
うつむき言い淀む兵士の様子に、悪い報せが入ったのだと気づく。
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カリバーン
「必ず討伐を成功させ、無事戻ってみせます」
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別れた日のカリバーンの姿を思い出し、いてもたってもいられない気持ちになる。
○○「何があったのか教えてください」
兵士「ですが姫様……」
○○「お願いします」
困惑する兵士に頼み込んでいると、ちょうどそこへ国王様が姿を現した。
国王「今から謁見の間で、伝令の報告を受ける。姫も共にお越しいただくとよい」
兵士「国王様……!」
国王「構わん。聞いてしまった以上、姫も落ち着かないだろう」
○○「国王様、ありがとうございます……!」
私は国王様の後に続き、急いで謁見の間へと向かった…-。