収穫祭に沸く街には続々と様々なモンスターに扮する人々が集まってくる。
この収穫祭のテーマは『身の毛もよだつホラーナイト』……。
その言葉に、街中に戻ってきた私達はすっかり頭を抱えていた。
○○「ひとまず少し静かな所に行って、衣装をどうするか考えましょうか?」
アルタイル「俺はこの格好でも十分怖いかと思ったんだが……」
(確かに、メイクや服装だけなら怖くないわけじゃないけど……)
(アルタイルさんの優しい性格が、滲み出てしまってるんだろうな)
私達は、作り直されたホラー映画のようなセットや、街に集まる人々の仮装を見て、新しい仮装のアイデアを考えた。
アルタイル「そうだな……ホラー……墓場……人造人間……よし!」
○○「何か思いついたんですか?」
アルタイル「ああ、夜のパレードまでには間に合わさなければ」
○○「それで、どんな格好に?」
アルタイルさんは、意味深な笑みを浮かべる。
アルタイル「○○にはまだ秘密にしておこう」
○○「え……?」
アルタイル「楽しみにしていてくれ、じゃあパレードの時間に待ち合わせよう」
アルタイルさんは時間と場所を指定すると、その場から急いで去っていった。
(どうする気なのかな?)
陽の暮れてきたロトリアの街を、ランタンの灯りが徐々に照らし始めた…-。