ナンパ男2「てめぇっ! よくもっ」
シュニー「……!」
シュニーくんの巻き起こした吹雪とは別の場所から、男がひとり殴りかかってきている。
○○「危ない! 避けて、シュニー君っ!」
私はとっさに身を投げ出して、男に体当たりをしようとした。
だけど…-。
ナンパ男1「おおっと、そう上手くいくわけないだろ」
○○「……っ!」
その場に膝をついていた男に、腕を後ろ手に捻られ、捕らえられてしまった。
シュニー「っ……!!」
なんとかもうひとりの男の拳を避けたシュニー君の足元がよろける。
ナンパ男2「さあて、どうするんだ? 言っとくけど、次に妙な魔法使ったらこの女がどうなても知らないからな」
シュニー「……」
シュニー君は、じりじりと後ろに後退して、男に追い詰められていく。
(このままじゃシュニー君が……どうすればいいの?)
そう思った時…-。
シュニー「だから、お前達は愚かだって言ってるんだ」
シュニー君の唇が不敵に弧を描いた…-。