三日後、私達は城の近くにある花畑へと出かけた。
その理由は…-。
リッツ「やっぱり、〇〇に話して良かった。 オレ一人じゃ、おばあ様におじい様との思い出の花をプレゼントするなんて思いつかなかった」
〇〇「リッツさんが、おばあ様のお話を聞かせてくれたからですよ」
私達がこの花畑に来た理由……
それは私が提案したおばあ様へのお祝いとして、花が大好きなおばあ様に、思い出の花を贈るためだった。
〇〇「けれど、おばあ様だけじゃなく、先代の王様も素敵な方だったんですね。 大好きな人に、お店の花じゃなくて、自分の好きな花をこうして野から摘んでくるなんて……」
おばあ様と先代の王様が育んでいた愛を思い、胸が温かな気持ちに包まれる。
リッツ「オレもおばあ様から初めて聞いた時、おじい様の怖かったイメージが変わったよ。 けど、おじい様が渡した花、最近あんまり咲いてないらしいから、頑張って探そ」
〇〇「……はい!」
こうして私達は一面の花畑から目当ての花を探し始めた…-。