カミロ「! まさか……さっきの…―」
緊迫した雰囲気に、私は立ち尽くしてしまう。
カミロ「さっき少年が俺にぶつかったとき……変な感覚を覚えたんだ」
ー----
カミロ「○○……!」
カミロ「……っ……?」
ー----
○○「カミロさん……」
カミロさんは悔しそうに、ぐっと手のひらを握り締めている。
部下「子ども……そう言えば急に方向転換して逃げた者がいました」
部下の人も納得したように頷く。
カミロ「すぐに追いかけるぞ。今からなら間に合う」
部下「わかりました」
すぐに二人は走り出した。
その速さにとても追いつけない私は、祈るような気持ちで二人の走り去った方を見つめる。
(どうか……何事もありませんように)
やがて…―。
カミロさんは少年をしっかりと捕縛して戻ってきた。
カミロ「○○、もう心配ない」
○○「はい」
(良かった……)
その姿にほっとして、改めてカミロさんのことを想ってる自分に気付いた…―。