月6話 捕まえて!

カミロ「! まさか……さっきの…―」

緊迫した雰囲気に、私は立ち尽くしてしまう。

カミロ「さっき少年が俺にぶつかったとき……変な感覚を覚えたんだ」

ー----

カミロ「○○……!」

カミロ「……っ……?」

ー----

○○「カミロさん……」

カミロさんは悔しそうに、ぐっと手のひらを握り締めている。

部下「子ども……そう言えば急に方向転換して逃げた者がいました」

部下の人も納得したように頷く。

カミロ「すぐに追いかけるぞ。今からなら間に合う」

部下「わかりました」

すぐに二人は走り出した。

その速さにとても追いつけない私は、祈るような気持ちで二人の走り去った方を見つめる。

(どうか……何事もありませんように)

やがて…―。

カミロさんは少年をしっかりと捕縛して戻ってきた。

カミロ「○○、もう心配ない」

○○「はい」

(良かった……)

その姿にほっとして、改めてカミロさんのことを想ってる自分に気付いた…―。

 

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