月6話 君がいれば

ソルベージュさんが、私の瞳を覗き込む……

ソルベージュ「その言葉の先を、僕は知りたいな……?君は、僕と一緒にいてくれるってことなのかい?」

○○「……私は……」

そっと彼の視線を受け止めると……木陰の間から、ソルベージュさんの瞳へ光が差し込んだ。

ペパーミント色の瞳が、太陽を映して揺れている……

(そんなつもりで言ったんじゃないけど……)

心臓がとくん、とくんと……音を大きくする。

ソルベージュ「僕はね、君がいてくれたら……それだけでいい」

○○「でも、それじゃあ…―」

彼は言葉を遮るように、私の手をそっと握りしめた。

ソルベージュ「……城へは戻らないよ。僕は、君を愛する、ただ一人の男としてありたいんだ!」

(そんな……)

彼の眼差しに耐えきれず、私は思わず目を伏せた。

(……やっぱり、駄目だよ)

わかってはいるのに、胸の高鳴りは止まらない。

○○「あの、ソルベージュさ…―!」

顔を上げると、ソルベージュさんの顔が眼前に迫っていた…―。

 

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