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ジェラルド『実は僕、命に関わるレベルで……すごく運動音痴なんです』
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ジェリーから衝撃の告白をされて、私はしばらくの間、固まってしまった。
(あれ? でも今……)
ジェリーの言葉に引っ掛かりを感じて、もう一度思い出す。
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ジェラルド『ううん、前なんて普通の恋愛物だったのに、走っている姿がかっこよくないからNGと言われて……。 その時はプロのランナーの走りをダンスの振りを覚えるようにして覚えて……。 事無きを得たんですが……』
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〇〇「あの……運動音痴なのはわかりましたが、ダンスは大丈夫なんですか?」
ジェラルド「はい、お手本があって……それを真似していくのは大丈夫でした」
〇〇「だったら、ちゃんとトレーニングをすれば……。 ダンスって体幹ができてないと上手くこなせないですから」
ジェラルド「そうなんですか!?」
ジェリーの顔が、一気に明るくなる。
ジェラルド「そうか、プロのトレーナーをつければ……僕、挑戦してみます!」
こうして、この日からジェリーの新たな特訓が始まったのだった…-。