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ルグランジュ「今日の昼、運命の相手にプロポーズをして婚約する。いいね。素敵だ。 え~っと、相手の女性の特徴はっと……えっ!? この特徴って……〇〇ちゃんの特徴と似てるけど……まさか!?」
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その日私は、ルグランジュくんから食事に誘われていた。
(もうお仕事は終わったかな?)
心を弾ませながら、彼を訪ねたけれど……
執事「申し訳ございません。なぜか自室に閉じこもってしまっていて……」
(え……)
〇〇「そ、そうですか……具合が悪いんじゃ……」
執事「それが……よくわからないんです」
〇〇「……?」
執事さんも、困り果てた様子で首を傾げるばかりだった…-。
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……
それから何度か時間を置いてルグランジュくんを訪ねてみたけれど、その度に執事さんの申し訳なさそうな顔を見るだけで、なかなか会うことができなかった。
執事「申し訳ありません。出たくないの一点張りで……どうもすねていらっしゃるようです……」
〇〇「すねて……?」
(どういうこと? 何があったの……?)
突然閉ざされてしまった彼への扉に、私はただ戸惑うばかりだった…-。