グウィードさんの元から、私の蝶と同じ羽の蝶が飛び立った。
(もしかして……)
ひらひらと舞う蝶を見つめながら、期待で胸が膨らんでいく。
彼と私の間で、二匹の蝶がダンスをするように飛び交う。
○○「グウィードさん……」
グウィード「主催者側は蝶を持たないはずだったのに……」
そう言うと、グウィードさんはどこか困ったような笑みを浮かべる。
けれど…―。
グウィード「どうやら、蝶が僕達を結びつけたいらしい◆」
彼は私の前に跪くと、恭しく手を差し出した。
グウィード「マドモアゼル、僕と一緒に踊ってくれるかな?」
○○「はい……!」
嬉しさを隠しきれず、私はグウィードさんの手を取った。
つながれた手から、彼の温かさが伝わってきた…―。