武器の国・アースガルズ 陽の月・・・-。
太陽の光を反射する指輪の前で、私は祈りを捧げる。
まばゆい光が少しずつ和らいでいくと、そこには・・・・・・
??「・・・・・・アンタが俺を目覚めさせたのか?」
大きなハンマーを手にした小柄な男性が、私を冷たい目で見据える。
○○「はい、そうです」
トール「そうか・・・・・・俺はトール。アンタは?」
○○「○○です。あの、トールくんは・・・-」
??「ギャオオオオオ!」
○○「えっ・・・・・・なんの声!?」
トール「モンスターか!」
トールくんが私をかばうように声のする方へと進み出た。
すると、大きなトカゲのような姿をしたモンスター達が現れて・・・・・・
○○「っ・・・・・・!」
トール「チッ・・・・・・アンタを守りながらこの数か・・・・・・分が悪いな。一旦引くぞ」
そう言うや否や、トールくんは私の手首を掴む。
○○「えっ?」
トール「引くって言ってんだ、どんくさい女だな! さっさと走れ!」
○○「はっ、はい・・・・・・!」
モンスター達が大きな雄叫びを上げながら追いかけてくる。
けれど・・・・・・
トール「こっちだ!」
地形を生かしながら走るトールくんのおかげで、モンスター達の声は少しずつ遠ざかっていき・・・・・・
私達は、なんとか無事に逃げきることができたのだった・・・-。