彼の瞳に、一筋の光が射す・・・-。
その時、扉が叩かれた。
従者1「アケディア様、少々よろしいでしょうか?」
アケディア「ああ、いいよ」
従者さん達は恭しく頭を下げ、部屋へと入ってくる。
従者2「アケディア様、今回の会議だけはご出席していただきたく・・・・・・」
アケディア「ぼく、会議に出るよ」
従者1「さ、左様ですか?」
アケディア「たまにはね。さ、行こう」
(アケディアくんが、やる気を出した・・・・・・!?)
ベッドから颯爽と起きたアケディアくんを、全員が呆然と見つめている。
アケディア「そうだ、○○ちゃん」
アケディアくんは、扉の手前で踵を返した。
○○「ど、どうしたの?」
アケディア「・・・・・・ぼく、ご褒美がないと頑張れない」
○○「ご褒美?」
(アケディアくんの欲しい物をあげるとか?)
(して欲しいことをしてあげるとか?)
アケディアくんは上目遣いで私の顔を覗き込む。
私は、その甘えるような瞳に囚われてしまい・・・-。
アケディア「考えておいてね」
会議へと向かう彼の背中に、私はかける言葉を見失ってしまった・・・-。