穏やかな陽光の射す花畑で、アルマリから伝えられた言葉…―。
アルマリ「……僕、○○のことをもっと楽しませたい。 だから、君におもてなしをしたいんだ。 僕のおもてなし、受けてくれるかな?」
○○「アルマリがしてくれるならなんでも嬉しいけど……」
アルマリ「……よかった。じゃあ少しだけ待っててね? 後で部屋に迎えに行くから……」
○○「……うん」
不思議に思う私をその場に置いて彼は花畑を後にする。
(アルマリのおもてなしって、なんなのかな?)
去り際の後の足取りが少しだけ楽しそうで、私の胸が期待に膨らんでいった…―。
その後…―。
しばらくホテルの部屋で待っていると、アルマリが迎えに現れた。
アルマリ「ごめん、待たせた?」
○○「ううん、大丈夫」
アルマリ「じゃあ行こう? ○○」
○○「行くってどこに連れて行ってくれるの?」
アルマリ「それはまだ秘密。君を驚かせたいから」
そう言って彼は私の手を引いて歩き出す。
少しそわそわした様子の彼に連れられて来たのは、ホテルのあるエステサロンの一角だった。
○○「ここは……」
アルマリ「このホテルが用意してるおもてなしのプランの一つ。 ゆったりとした時間を過ごして心も体もリラックスしてほしいんだ」
○○「そうだったんだ。ありがとう、アルマリ……」
アルマリ「いきなりだからホテルには無理を言っちゃったけど。君は綺麗だから……もっと綺麗になってほしい」
照れくさそうに微笑んで、アルマリが私の耳元に唇を寄せる。
その距離感に一瞬だけどきりと心臓が跳ねる中、彼は私に囁いた。
アルマリ「でもこれはただのホテルのプラン。僕からのおもてなしはその後だよ?」
○○「え……?」
聞き返す間もなく、ホテルの美容スタッフさんが姿を現す。
○○「待ってアルマリ、アルマリのプランって何?」
アルマリ「楽しみに待っていてね?」
得意気な彼の声が、私の耳をくすぐった…―。