花畑を揺らす風がアルマリの柔らかな髪を撫でていく。
私はその様子に瞳を奪われて、目が離せないでいた…―。
アルマリ「……」
○○「……」
ゆっくりとした時間が流れて、ようやく彼の唇が言葉を紡いだ。
アルマリ「あのね、僕…―」
○○「アルマリ……?」
一心に私を見つめるその視線を受け止める。
するとしばらくして……
アルマリ「……僕、○○のことをもっと楽しませたい。 だから、君におもてなしをしたいんだ。 僕のおもてなし、受けてくれるかな?」
アルマリが私の手を静かに取る。
いつもと違う、少し遠慮がちなその所作に驚きながらも、私はゆっくりと頷いた…―。
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