プロジェクションマッピングのショーを一緒に見て欲しいというテルさんと、パーク内の広場にやって来ると…―。
○○「ここでショーをするんですか?」
私は、すっかり暗くなったパーク内を見渡す。
テル「そうなんだけど……おかしいな? そろそろ始まるはずなのに」
テルさんが怪訝そうな顔をしながらつぶやいた、その時だった。
スタッフ「テル監督、大変です! トラブルでショーのオープニングを飾る花火が打ち上がりません!」
テル「な……っ!」
私達はすぐさまスタッフと一緒に花火の打ち上げ現場へと向かった。
…
……
打ち上げ責任者「本当に申し訳ありません! 私、私……」
責任者の方はパニックに陥ってしまっているようで、ただひたすらに頭を下げ続けている。
そんな彼の肩に、テルさんは手を置き……
テル「……いや、今は謝るより先にやることがある」
打ち上げ責任者「テル監督……」
責任者の方が少しずつ落ち着きを取り戻す。
けれど無情にも、ショーの開演時間は刻々と過ぎていくのだった…―。