アトラクション内でスタッフが失踪するという不思議な事件は、ひとまず解決を迎えた…―。
(とりあえず、事件が解決してよかった)
問題の箇所の改修も、応急処置をしてなんとか明日の本オープンに間に合うことになったけれど……
グレアム「テーマパーク総指揮のテルからのお願いでね。 改修後のテストとしてアトラクションの安全性を実際に確認してほしいとのことなんだ」
○○「安全性ですか?」
グレアム「ああ……テルの弟が勝手に改造した場所を、特にと」
今回の事件…―。
それは、アトラクション設計をしたテルさんの弟……ホラー監督であるウィルさんによるものだった。
グレアム「なんでも、恐怖を増長する仕掛けのためだったとか……テルが疲れ切った顔で謝罪してきたよ」
(気の毒だな……)
○○「そういうことなら是非協力したいです」
グレアム「そうだよね。でも……」
グレアム君の視線が、テーマパーク内を一巡して、空を見上げる。
テーマパークは既に夜の闇に包まれ、人工的な明かりが灯るのみだった…―。