月6話 夜の中庭で

いつの間にか、シンヴァの城はすっかり夜に包まれていた…-。

どこか恐ろしい気配のする城の中を駆け巡り、私はレオニーの姿を探す。

〇〇「レオニー! どこにいるの!?」

しかし彼の返事はなく、長い回廊には私の声が響くばかり。

(レオニー、大丈夫かな……?)

踵を返し、別の場所を探そうと、次は城の中庭へ向かう。

すると…-。

夜の中庭の中心で、怪しい影に襲われるレオニーの姿があった。

〇〇「レオニー!」

レオニー「〇〇っ!?」

奇怪な動きで、レオニーに襲いかかっているのは、先ほどの人形兵だ。

(いけないっ……!)

私はとっさに、その場に置きっぱなしになっていたスコップを手にして、立ち向かった。

〇〇「あっちに行って!」

人形兵「……っ……!?」

必死で追い払おうと、夢中でスコップを何度も振り回す。

すると人形兵は、慌てた様子でその場から逃げていったのだった…-。

 

 

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