いつの間にか、シンヴァの城はすっかり夜に包まれていた…-。
どこか恐ろしい気配のする城の中を駆け巡り、私はレオニーの姿を探す。
〇〇「レオニー! どこにいるの!?」
しかし彼の返事はなく、長い回廊には私の声が響くばかり。
(レオニー、大丈夫かな……?)
踵を返し、別の場所を探そうと、次は城の中庭へ向かう。
すると…-。
夜の中庭の中心で、怪しい影に襲われるレオニーの姿があった。
〇〇「レオニー!」
レオニー「〇〇っ!?」
奇怪な動きで、レオニーに襲いかかっているのは、先ほどの人形兵だ。
(いけないっ……!)
私はとっさに、その場に置きっぱなしになっていたスコップを手にして、立ち向かった。
〇〇「あっちに行って!」
人形兵「……っ……!?」
必死で追い払おうと、夢中でスコップを何度も振り回す。
すると人形兵は、慌てた様子でその場から逃げていったのだった…-。