感謝祭を明日に控え、最後の準備を進めている…-。
街の女性「あの……」
レオニーとたまたま離れていた時に街の人に話しかけられた。
街の女性「レオニー様のお客人と見込んで姫様にご相談があるのですが……」
レオニーには内緒にして欲しいと伝えられて女性の後をついて行くと、街の広場に数人の人が集まっていた。
〇〇「あの、お話というのは?」
街の重役「実は街の皆で話し合いまして、我々のために頑張ってくれたレオニー様にお礼がしたいのです。 ただどのようなものがいいか検討がつかなかったもので……」
〇〇「! レオニー、きっと喜びますね」
街の人達の嬉しい申し出に、私は長い間、彼らと話し合っていた…-。
…
……
街の人の相談に乗った後……
(少し遅くなっちゃったかな)
準備に戻るとレオニーが青い顔をして私を待っていた。
レオニー「〇〇! 大丈夫か!?」
焦った様子で、レオニーが私の両肩を掴んだ。
〇〇「レ、レオニー!? どうしたの?」
レオニー「いや、その……だから、街の皆に連れてかれたって聞いたから……。 その……何か、言われたんじゃないかって……例えば苦情とか」
私の肩を掴むレオニーの手が、怯えたように震えている。
〇〇「そんなことないよ!」
(レオニー、勘違いして……でも秘密にしてって言われたし)
街の人とした約束を思い出して曖昧な返事をすると……
レオニー「……」
レオニーは何か言いたそうにしながらも、無言で私から手を離したのだった…-。