柔らかな間接照明の下で、ジェイさんの瞳が頼りなさげに揺れる。
ジェイ「……いや、やめよう。なんでもない」
言いかけた言葉が、それ以上紡がれることはなかった。
ジェイ「……おや?」
代わりに、その瞳が私の顔を覗き込む。
(え? 私の顔に、何か……?)
慌てて頬に手をやると、想像していたよりも熱くなっている。
ジェイ「顔が真っ赤だね。飲ませすぎてしまったかな」
○○「いえ……大丈夫です」
ジェイ「いや、今日はそろそろお開きだ」
立ち上がろうとするジェイさんの腕に、私は手を伸ばす。
○○「……嫌です」
体に宿った熱に浮かされているのか、自然と口から言葉がこぼれてしまう。
○○「もっと、ジェイさんと一緒にいたい……」
ジェイ「……そんなかわいいことを言うなんてね」
なだめるように、ジェイさんが私の頭を撫でる。
その手が温かくて、心地よさに包まれて…―。
(まぶたが……重い……)
ジェイ「○○ちゃん、ほら……」
ジェイさんの声が、優しく頭に響く……
抱きしめられているような心地になりながら、私はそっとまぶたを閉じた…―。