―――――
マーチア『だって、君、笑った方が可愛いよ。 いつも真面目な顔してるから気付かなかったけど、君ってこんなに可愛かったんだね』
―――――
騒がしくも楽しかった、逃亡劇の後…―。
あの一件から、私とマーチアの距離は自然と近づいていった。
ある夜…―。
マーチア「〇〇ちゃん、まだ起きてる?」
眠りに就こうとベッドに横になると、楽しげに扉をノックする音が聞こえた。
(マーチア? こんな夜中になんだろう)
扉を開くと、マーチアが金色の瞳をきらきらと輝かせていた。
〇〇「どうしたの?」
マーチア「オレ、君にヒドイ態度ばかりとっていたでしょう? だから今夜はそのお詫びに、面白い所に連れて行ってあげようと思って」
〇〇「面白いところ?」
マーチア「だから、早いとこ支度支度!」
急かされるままに身支度を済ませた後…―。
マーチア「さあ、マーチブローの夜はこれからだ!」
ふわりと彼に抱きあげられたかと思ったら、私は、部屋の窓から外の闇へ飛び出していた…―。