ベリー畑でのひとときは、とても楽しいものだったけれど……
―――――
〇〇『あの、コロレさん…-』
コロレ『お、おやすみなさいっ』
―――――
帰る頃から、コロレさんの様子がおかしくなってしまった。
(今日は、ベリー畑の時のコロレさんに戻ってくれるといいな……)
翌日、そう思いながらコロレさんの部屋を訪れてみたけれど…-。
コロレ「ごめんね。その……今、新作レシピを考えていて忙しいんだ。 だから……ごめん」
部屋に入れてもらえないまま、断られてしまう。
(レシピを考えてるなら仕方ない……よね)
何だか寂しく思いながら、あてもなく中庭に出ることにした。
すると……
執事「〇〇様。お散歩でございますか?」
コロレさんに仕えている執事さんと、偶然にも遭遇する。
〇〇「はい。コロレさんはお忙しそうですし……」
執事「おや、そうでございますか」
〇〇「はい、新作のレシピを考えているそうです」
執事「新作を……それは、少しいつもよりペースが早いかもしれませんね」
〇〇「え……?」
執事さんは、どこか困ったように苦笑する。
(どういうこと……?)
執事「〇〇様……一つ、お願いを聞いていただけませんか?」
不思議に思う私に、執事さんは優しく言葉を続けてくれたのだった…-。