窓から、情熱的な夕陽の光が差し込んでくる…―。
○○「この後まだお時間はありますか?」
私は息を詰め、砕牙さんの返事を待つ。
砕牙「まだ滞在する予定だが……」
○○「では、明日……もしよければ私と……」
言い淀む私に、砕牙さんは優しい声色で言葉を紡ぐ。
砕牙「特別なカカオで作られたチョコを売る店があるそうだ。うぬも食べてみたくはないか?」
○○「え……?」
砕牙「もしよければ、我と共に明日もチョコレートの店に行かぬか?」
○○「砕牙さん……」
砕牙「うぬと店を見て回りたい」
(もしかして、私が言う代わりに、誘ってくれたのかな……?)
○○「はい……!」
砕牙「そうか……。 明日はうぬとゆっくり過ごせるのだな……待ち遠しい」
夕日の光を浴びて輝く彼の顔が、本当に綺麗で……
私は胸のときめきを、抑えられずにいた…―。