女の子の後を追って、私はモンスターが出現した城壁の西側付近へやって来た。
(怖い……けど、早くあの子を見つけないと)
周辺には武装した兵士の方達が集まり、物々しい雰囲気に包まれていた。
兵士1「○○姫様……!?」
兵士の一人が私に気づき、驚きながら駆け寄ってきた。
兵士1「ここは危険です。急いで避難なさってください」
○○「ごめんなさい。それが……」
私は彼に、女の子のことを説明した…-。
・・・
・・・・・・
一方その頃、城壁の反対、東側では…-。
プリトヴェン「兵が完全に集まったら、前衛部隊と後衛部隊に分かれてモンスターを捕獲する」
兵士2「はっ!」
プリトヴェン「心配させてしまってる……早く、戻らないと」
兵士2「プリトヴェン様? 何か……?」
プリトヴェン「! な、なんでもない。準備を怠るな!」
その時、プリトヴェンの元に、焦った様子の兵士が駆け寄ってきた。
兵士3「プリトヴェン様、大変です…! 城壁の西側に、トロイメアの姫様がいらっしゃるようで……」
プリトヴェン「なっ……!」
引き締められていたプリトヴェンの顔色が、さっと青くなる。
兵士3「王子……!」
プリトヴェン「……すまない、ここはお前達に任せる……!!」
言うや否や、プリトヴェンは、○○のもとへ猛然と駆け出した…-。