太陽5話 城壁の西と東

女の子の後を追って、私はモンスターが出現した城壁の西側付近へやって来た。

(怖い……けど、早くあの子を見つけないと)

周辺には武装した兵士の方達が集まり、物々しい雰囲気に包まれていた。

兵士1「○○姫様……!?」

兵士の一人が私に気づき、驚きながら駆け寄ってきた。

兵士1「ここは危険です。急いで避難なさってください」

○○「ごめんなさい。それが……」

私は彼に、女の子のことを説明した…-。

・・・

・・・・・・

一方その頃、城壁の反対、東側では…-。

プリトヴェン「兵が完全に集まったら、前衛部隊と後衛部隊に分かれてモンスターを捕獲する」

兵士2「はっ!」

プリトヴェン「心配させてしまってる……早く、戻らないと」

兵士2「プリトヴェン様? 何か……?」

プリトヴェン「! な、なんでもない。準備を怠るな!」

その時、プリトヴェンの元に、焦った様子の兵士が駆け寄ってきた。

兵士3「プリトヴェン様、大変です…! 城壁の西側に、トロイメアの姫様がいらっしゃるようで……」

プリトヴェン「なっ……!」

引き締められていたプリトヴェンの顔色が、さっと青くなる。

兵士3「王子……!」

プリトヴェン「……すまない、ここはお前達に任せる……!!」

言うや否や、プリトヴェンは、○○のもとへ猛然と駆け出した…-。

 

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