大臣さんと一緒に城へと戻った私達を待っていたものは、私達を遠巻きに見る無数の視線と、怒りに震える国王様の姿だった…-。
国王「なんと愚かなことを……」
玉座の上で、国王様が苦痛に顔を歪めた。
国王「ラスよ、くれぐれも粗相のないようにと言ったはずだ! こともあろうに、恩人であるトロイメアの姫に手出しをするなど……」
ラス「……」
花畑での出来事は、私達を目撃した大臣さんによって城へと報告されていたらしく……
国王様の御前に連れて行かれたラスさんは、厳しい糾弾を受けていた。
国王「このままでは、トロイメアに申し訳が立たぬ! ラス! ヴォタリアの色欲を司る王として……お前に監獄行きを命じる! しばしそこで、頭を冷やせ!」
ラス「……わかりました」
(そんな、ラスさんが……!)
ラスさんは一切の弁解をせず、沈黙のままに裁きを受け入れ……
国王の命により、色欲の監獄へ繋がれることとなった…-。