それから…-。
私達は透き通る海の波打ち際で、しばらく話をしていた。
気がつくと、空は赤く染まり始めていた。
サラサ「もうこんな時間か……帰らないと」
〇〇「あ……」
いつの間にか私達は、時間を忘れて話し込んでいた。
サラサ「本当はもっと……いっぱい話がしたいな」
寂しそうにうつむくその横顔を、夕陽が寂しげに照らし出す。
〇〇「私もです……」
サラサくんの哀しげな顔を見ていたら、私も急に寂しさが込み上げてきた。
(サラサくんをもっと知りたい……)
〇〇「また明日、会えますか?」
私の問いかけに、サラサくんは優しく微笑んで頷いてくれた。
(嬉しい……)
サラサくんが帰った後も、私はしばらく波のいる海を見つめながら、波の音を聴いていた…-。