太陽6話 もっと話したい

それから…-。

私達は透き通る海の波打ち際で、しばらく話をしていた。

気がつくと、空は赤く染まり始めていた。

サラサ「もうこんな時間か……帰らないと」

〇〇「あ……」

いつの間にか私達は、時間を忘れて話し込んでいた。

サラサ「本当はもっと……いっぱい話がしたいな」

寂しそうにうつむくその横顔を、夕陽が寂しげに照らし出す。

〇〇「私もです……」

サラサくんの哀しげな顔を見ていたら、私も急に寂しさが込み上げてきた。

(サラサくんをもっと知りたい……)

〇〇「また明日、会えますか?」

私の問いかけに、サラサくんは優しく微笑んで頷いてくれた。

(嬉しい……)

サラサくんが帰った後も、私はしばらく波のいる海を見つめながら、波の音を聴いていた…-。

 

 

<<第5話||太陽7話>>