ヴァイリーさんの体が、白く柔らかい光に包まれる。
そして……光が消えると、ヴァイリーさんの怪我は治っていた。
(何が……どうなっているの?)
ヴァイリー「これは……呪いが……解けたのか……?」
○○「えっ……!」
ヴァイリー「うまく言えねぇんだけど……今までと、なんか感覚が違うっていうか、オレの中の、何ていうか……黒いもやがかかってたトコが、なくなった……そんな感じがする」
(良かった……)
○○「ヴァイリーさんが無事で、本当に良かった……」
私は安堵で涙ぐみ、その場に崩れ落ちてしまう。
ヴァイリー「○○……ハハッ。なんて顔してんだ」
こらえきれずに涙をこぼすと、ヴァイリーさんは私を抱き寄せた。
(ヴァイリーさんが、好き……)
彼の胸に顔を寄せると、何度も優しく頭を撫でてくれた。
いつの間にか夜明けが訪れ、美しい朝の光が真っ直ぐに、私達に降り注いでいた…―。