ミカエラさんが、この国を変えようと、決意をした夜から数日…―。
国の中心にある議事堂で、議会は開かれた。
けれど…―。
議員 1「確かに危険なことはわかりますが、管理するとなると、任命された者の身に危険が……」
議員 2「この白い翼を瘴気に穢されるなど……恐ろしい」
議員 3「それに、黒い羽の者が何をしでかすか……」
ミカエラ「ですが翼は黒くなっても、その他は僕達と何の違いもないのです。 そのような思い込みや差別の心こそ、僕たちは捨てていくべきなのです……!」
議員 1「ふむ……」
私は議会の傍聴席で、議員とミカエラさんのやり取りの行方を見守り続ける。
(どうかミカエラさんの気持ちが伝わりますように)
ミカエラ「どうかみなさんも率直な意見を聞かせてください」
ミカエラさんは議論の先頭に立ち続け、様々な議員の意見を聞くたびに、懇切丁寧に現状を訴え、辛抱強く人々の納得を得ようとしたのだった…―。