数日後…-。
ミカエラさんの言う通り、アルビトロの議会が開かれた。
私も傍聴席で、ミカエラさんの姿を見守っている。
しかし…-。
ミカエラ「危険な場所だからこそ、不慮の事故を無くすために国を挙げて管理をすべきだと訴えているのです!。 また僕は同時に、翼が黒色化した者を差別することも禁止すべきではないかと思っております」
議員1「な、なんと……! 穢れた者を!?」
議員2「第一、管理など……あのような地に誰が自ら向かうというのだ!!」
ミカエラさんが発言するなり、議会は荒れ出し、その場に集まったアルビトロの権力者がどよめく。
(ミカエラさん……)
ミカエラ「そこはより多くの人々のためにーー」
議員1「恐れながら……ミカエラ様はルシアン様のことで感情的になっているだけでは?」
ミカエラ「……!」
(ルシアン……?)
ルシアンさんという名前が出た途端、ミカエラさんの瞳が大きく揺らぐ。
言葉に詰まるミカエラさんを責めるように、その場のどよめきが大きくなった…-。