晴れ空の下、素敵なテーブルセットが組まれている。
お茶会に招かれた私は、貴族の若い男性に、元いた世界の紅茶貿易について尋ねられていた。
貴族「すると、あちらの世界では、でぱーととやらで世界中の紅茶が買えると?」
〇〇「はい。紅茶だけじゃなくて、洋服とかもいろいろ……あっ、茶器もたくさん売ってましたよ」
思い出話が嬉しくて、私は尋ねられるままに答えていく。
〇〇「あ……っ」
茶器の説明をしようとした私の指が当たり、カップが床に落ちて割れてしまう。
〇〇「ごめんなさい! お怪我はありませんか?」
ジョシュア「ペナルティだね」
ずっと黙っていたジョシュアさんがつぶやくように口を開く。
ジョシュア「なんでもかんでもしゃべればいいと言うわけじゃない」
(確かに……嬉しくて、しゃべりすぎてしまったかも)
(でも、そんなに悪いことしたかな?)
ジョシュア「今日はこれまでにしよう」
貴族「それではジョシュア様、失礼いたします」
ジョシュアさんに一礼をして、彼は去っていった。
(お仕置きされる……?)
ジョシュアさんが席を立ち、こちらへ近づいてきた。
(鞭って言ってたよね……怖い)
ジョシュア「……手を」
ジョシュアさんに手を取られ、私はぎゅっと目を閉じた…―。