アルマリが、意を決したように宝石に手をかざすと…-。
(わぁ……)
宝石に、光がぽつぽつと灯りはじめた。
国民「すごい……! 今までにないくらい、綺麗な輝きだ……。 ダイヤモンドの乙女も、喜んで下さるに違いない……」
国民の歓声が、響き渡る。
それと呼応するように、宝石の輝きは最高潮に達していた。
(アルマリ……良かった……)
ほっと胸を撫で下ろしていると、彼が穏やかな笑顔を私に向ける。
(本当に、良かった……)
彼の灯した光はとても優しく輝き、いつまでも私の目に焼きついていた…-。