(私の願いは……)
手の中で光る流れ星を見つめる。
その気持ちが心の底から溢れ出て、願わずにはいられなかった。
(星屑時計よ、止まって……!)
途端、流れ星が私の手から飛び立ち、星屑時計が輝く。
次の瞬間……星屑時計は輝きを失い、ただの砂時計のようになった。
シュテル「……何が起こったんだ?今まで、こんなことは……まさか」
シュテルさんは、細く息を吐き、流れ星を生み出そうとする。
けれど、ただ吐息の音が響くだけで……
シュテル「力が……」
シュテルさんは、呆然と自分の手を見つめていた…―。