(私の願いは……)
手の中で光る流れ星を見つめる。
その気持ちは心の底から溢れ出て、願わずにはいられなかった。
(あなたと、ずっと一緒にいたい……お別れなんて、嫌です)
途端、流れ星が私の手から飛び立ち、星屑時計が輝く。
次の瞬間……夜空の星々が、シュテルさんを目がけて一斉に落ちてきた。
星々のかけらが、シュテルさんの星屑時計に溶けいっていく。
(何が起こっているの……?)
まぶしい光が幾つも、弧を描きながらものすごい勢いでシュテルさんの胸元を目指す。
息も忘れるほどに瞳を奪われていた、その時……
○○「……っ」
(何……?)
シュテル「○○!」
首筋がひどく熱い。
そっと触れると、何かが首に突き刺さっていて、触れた指から、真っ赤な血が滴っている。
シュテル「星が……!」
(星……?首にささっているのは、星なの?)
床に大きな血だまりができ、急激に意識が遠のいていく……
シュテル「すぐに処置を……!願いを……!」
○○「シュテルさん、やめて……」
(死んでしまう……!)
遠ざかる意識の中で、彼が流れ星を生み出したことを感じた…―。