月6話 拒絶する嫉妬

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ウェディ「な……お、お前ら……っ」

〇〇「! ウェディくん……!?」

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ウェディくん達と出かけた日から、数日後…―。

私は、憂鬱な気持ちで霧に煙る中庭を城の回廊から眺めていた。

〇〇「……」

セロさんからの告白をウェディくんに見られて以来、私とウェディくんの間には、ぎこちない空気が漂っている。

今朝も、回廊ですれ違った時に…ー。

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〇〇「あの……おはよう、ウェディくん」

ウェディ「は?声かけてくんな、バーカ!」

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足早にその場を去ってしまったウェディくんの姿を思い返し、胸の奥がちくりと痛んだ、その時だった。

〇〇「あ……」

ウェディくんが、こちらに向かって歩いてくる。

(どうしよう、嫌われたなら顔を合わせない方が……)

そう思った私が、とっさに踵を返した瞬間…―。

ウェディ「おい!誰が勝手にいなくなれって言った!? 顔くらいちゃんと見せろよ!」

鋭い声に振り返ると、ウェディくんが不機嫌そうに私をにらんでいた。

ウェディ「……」

〇〇「……」

彼はしばらくの間、私の前で立ち止まっていたものの……

ふいと視線をそらすと、何事もなかったかのように去っていく。

(ウェディくんが何を考えているのか、わからない……)

私は、胸に鈍い痛みを抱えながら、その場に立ち尽くしたのだった…―。

 

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