通常ストーリー 月SS ケロタの贈りもの 静かな星の光の下で、すべての音が遠ざかっていく…―。(ケロタが消える……? 何言ってるんだ)その清らかな光に奪われないように、慣れ親しんだ小さな重みを胸いっぱいに抱きしめた。ケロタ「なあ……オマエ、見つけたんだな。 ありのままのオマエでいら... 通常ストーリー
通常ストーリー 月最終話 ケロタの願い 美しく輝く月を、大きな翼の鳥が横切っていく…-。次の歌を探す旅に出ることにした私達は、星を頼りに深い森の中を歩いていた。ビッキー「次の村は……こっちかな」ケロタ「貸してみろ! オマエが一度でも正しい方向に行ったことがあったか」ケロタがビッキ... 通常ストーリー
通常ストーリー 月9話 友達 美しい木の葉を魚がついばみ、湖面が丸く揺れる。私達は手を繋ぎ、柔らかな風を受けながら湖の周りを歩いていた。ケロタ「あ~……バイバイ美女魚ちゃ~ん……!」湖の向こう側から、ケロタがこちらへ向かって飛んでくる。ケロタ「……遠くへ行き過ぎたか」ビ... 通常ストーリー
通常ストーリー 月8話 素顔 風がサワサワと木々の枝を揺らす…-。ビッキーさんの寂しげな笑顔を見つめながら、私はぎゅっと拳を握った。〇〇「ビッキーさん、やっぱり駄目ってなんですか?」ビッキー「え……?」〇〇「……駄目なんかじゃない。 駄目なんかじゃないですよ、ビッキーさ... 通常ストーリー
通常ストーリー 月7話 悲しい確認 のどかな波の音が、私達の沈黙をいっそう際立たせる。ビッキーさんが大きなため息を吐き、私に笑いかけた。ビッキー「今度こそ、愛想つかされたかな。 やっぱり、駄目だったか。今まで僕が楽しいばかりで、ケロタは我慢してたんだな」(やっぱり……?)ビッ... 通常ストーリー
通常ストーリー 太陽SS 陽射しの中で 午後の澄んだ陽射しの中で、歌声が煌めいている…-。ケロタ「……さーてと」一通り歌を歌い終えると、ケロタは満足そうに喉を鳴らした。ケロタ「自由の身だ~!! 待ってろ美女ガエル達~!」ケロタは、そう言うなり振り返りもせず遠ざかっていった。(アイ... 通常ストーリー
通常ストーリー 太陽最終話 至福のメロディー まばゆい光が、午後の穏やかなまどろみの中に消え入っていく…-。(何が起こったの……?)二人が、ハッとして顔を見合わせた。ケロタ「……もしかすると、もしかするかな」ビッキー「……ああ。ケロタ、行くぞ」………ビッキー「……よし」ケロタ「いっせー... 通常ストーリー
通常ストーリー 太陽9話 その瞬間 ビッキー「……まさか。 だって、ケロタはいつだって呪いを恨んでいて……」ビッキーさんは、自分に言い聞かせるようにそうつぶやく。私は彼の手を取り、ぎゅっと力を込めた。〇〇「離れられないのと、離れないのは違います。 ビッキーさんは素敵な人です。... 通常ストーリー
通常ストーリー 太陽8話 まばゆい光 柔らかな風が頬を撫で、そっと目を開ける。まばゆい光の中で、誰かが私の手を握っていた。ビッキー「○○!」○○「ビッキーさん……?」(私……?)(そうだ、ケロタを追いかけて……)看護師さんのような服を着た人が私の額に手をあて、パタパタと部屋を出... 通常ストーリー
通常ストーリー 太陽7話 伝えたいこと のどかな波の音が、私達の沈黙をいっそう際立たせる。ビッキーさんの胸中を思うと、私はいても立ってもいられない気持ちになった。(ケロタに聞かなきゃ)(だって……あんなに楽しそうに笑ってた)(それに……)私は決心し、湖に足を踏み入れる。ビッキー「... 通常ストーリー