太陽5話 コースターから見る景色

穏やかに進み始めたローラーコースターが、広大な背景を周りに映し出す…-。

ジェット「映画の物語にスッと入って楽しめるよう、ここはゆっくり走るように作ってあるんだ」

〇〇「本当に……あっ!」

ジェット「ははっ、そこ動物達の人形が飛び出してくるから気をつけろよ」

〇〇「も、もっと早く言ってください。びっくりしました」

ジェット「わりーわりー。あ、もうすぐフォトスポットだから、キメ顔で待ってろよ?」

〇〇「えっ……」

ジェットさんがそう言った後すぐに、コースターが加速し始める。

〇〇「……!」

思わず前方の安全バーをぎゅっと握りしめる。

ジェット「あそこだ!」

ジェットさんが前方にあるカメラを指差しながら、私の肩に手を回した。

(急に、距離が……)

速まるスピードと肩に乗せられた大きな手に、鼓動が早鐘を打ちっぱなしだった…-。

 

<<第4話||太陽最終話>>